「都農でピノ・ノワールをつくりたい・・・」
私たちは、温暖な地域では栽培が難しいといわれる、ピノ・ノワール栽培に挑戦しました。これまで築き上げてきた、土づくりや月齢管理、整枝剪定などの栽培技術を駆使し、試験栽培5年目にして初めて納得いくブドウを収穫できました。
南国都農町生まれのピノ・ノワールをぜひ、お楽しみください。
■2009年ビンテージはどうだったの?
ビックビンテージに相応しい条件が整った2009年。春先の萌芽から開花時期まで寒暖の差に恵まれ、非常に良い初期生育を見せ、小粒で濃縮感のあるブドウに育ちました。
■2009のメイキングレポート
フルーティーな香りを出すために、低温で果実を浸漬した後、かもし発酵を行いました。雑味を出さないよう、伝統的なバスケットプレスで搾汁し、その後、フレンチオークで20ヶ月ほど樽熟成しました。
■透明感のあるルビー色
輝きのあるルビー色をしていて、透明感も強いです。また、若干のオレンジ色のニュアンスも感じますがグラスを傾けると色の階層も楽しめる色合いです。
■サクランボや赤い果実の香り
フランボワーズやザクロ、サクランボなどの赤い果実を連想させられる香りを感じます。さらに、オリーブのような植物的な香りとなめし皮のような香りが重なり合い、複雑で心地よい香りが楽しめます。
■上品な酸と果実味のバランスが絶妙です
心地よい酸味が口全体を支配します。味わいを強く主張しないので、心地よいファーストアタック。サクランボやアセロラを連想させられます。さらに、優しいタンニンとほのかな甘さが良いバランスをみせています。余韻では、ほのかなローストのニュアンスと心地よい果実味が長く楽しめます。
■濃すぎない味付けの料理でぜひ!
10℃~15℃が飲み頃です。ローストビーフや鶏肉の香草焼きなどと良い相性を見せそうです。その場合、味付けを濃すぎないようにした方が、ワインと良い相性をみせそうです。ハムやソーセージのグリルなどとも楽しめそうなピノ・ノワールです。
赤尾