9月11日、12日付けの讀賣新聞に掲載されました。
地元でとれる農林水産物を利用した特産品づくりには、地域の人々の様々な思いが込められている・・・。
おいしいだけではない、味わい深い物語を探して各地を訪ねる 讀賣新聞「食・ひと物語」で、都農町・都農ワインが紹介されました。
人口1万2000人、町の高台にあるワイナリーから日向灘が一望できる。
1996年、県下一の栽培面積を誇るブドウで町おこしをしようと、第三セクター都農ワインが誕生した。
「ブドウはすべて地元産。テロワール(土地と香りと風土)にこだわったワインをつくりたい」自分達の手で一からワインをつくり出す試みに心惹かれて、北海道から応募してきた小畑。「世界に通用するワインをつくる!」という意気込みを買われ、工場長に就任。
ワインの種類を増やす為、地元産の尾鈴ブドウの他にワイン専用品種を栽培に取り組むが、高温多湿に加えて台風の被害など、満足な状態での収穫が難しかった。酸味も甘みも足りない。この地での栽培(専用品種)は無理なのか…。そんな折、町内で肥料店を経営する三輪晋氏と出会う。有機農法研究会「OFRA」を主宰する三輪氏は、ブドウ畑の土を改良することを勧めた。“進歩は常識の外にある”が自論というだけあって、従来のブドウ栽培方法とはことごとく違う提案をする。戸惑いもあったが、小畑は都農ワインの将来を三輪氏の熱意に掛けた。
結果、ブドウそのものが元気になったため、農薬の使用が減り、収穫量も増えた。品質は、フランス産などにも引けをとらないものとなり、イギリスのワイン批評家たちが毎年出版している「ワインレポート」にも登場するようになる。さらに、2006年国産ワインコンクールでは、シャルドネ・アンフィルタード(白)が金賞を受賞し周囲を驚かせた。
「この町のすばらしい風土をワインという形で表現したかった」と語る小畑。
都農ワインの取り組みの評価が高まり、町内外で、この「土づくり」に取り組む農家が増えてきている。今後も“土づくり”を通して、地域が一体となり、活力のある町づくりに貢献してゆきたい。
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「食・ひと物語」9月11日、12日付けの讀賣新聞に掲載されまし