5月30日付、宮崎日日新聞「ウイークリー経済」欄で都農ワインが紹介されました。
概要を下記のとおり紹介させていただきます。
数年前のワインブームが去り、国産ワインの消費が低迷する中、国内の醸造メーカーの経営は厳しさを増しています。こうした中、「独自の農法」で土づくりにからこだわる都農ワインと、年間100万人もの観光客を集客する島根ワイナリーの奮闘が、ワイン関係者の間でも注目を集めています。
ぶどう栽培には適さないと言われてきた宮崎の地で、※“世界100選”のロゼワインが誕生しました。原料には、生食用ぶどうとして都農町内で最も栽培の盛んな“キャンベル・アーリー”を使用しています。「“地元産100%”のワインをつくりたい」「環境にやさしい農業で町を活性化させたい・・・」ワインに適した良質のぶどうを作るため、私たちがまず取組んだのが”土壌づくりでした。鶏糞を大量に使って土中の微生物を活性化させ、ぶどうの毛細根の張りやすい環境を作るというものです。(一般的にぶどうは、やせた土地でよく育つと言われており、堆肥の使用を抑えるのが常識とされています)一見、常識に反するようですが、地元有機農業研究会の皆さんが山林(自然の山)の腐葉土に学んだ技術で、ワイナリーでも取り入れています。結果的に、収穫量・品質共にアップさせることに成功しました。「地方ワインの生き残りは、土着性にある・・・ワインを通して都農町の風土を表現したい」と、小畑工場長は語ります。
一方、島根ワイナリーは、観光地に近いという立地条件を生かして工場見学や土産物を前面に出し、観光施設としても人気を集めています。“お客様に支持されるワインづくり”に力を入れ、ワイン以外の特産品でも売上を伸ばすなど、地元PRの一翼を担っています。
逆風に耐え、頑張る地方ワイナリー。それぞれの方向性は異なっても、“お客様に愛されるワインづくり”をめざし、奮闘を続けています。
※世界100選・・・世界的権威のある英国のワイン百科『ワインリポート2004』で、「最も興奮させるワイン100選」に都農ワインのキャンベル・アーリー(ロゼワイン)が選ばれました。