キュートな酸味が心地よく、オークの風味が華やか
樽発酵、樽熟成の正統派シャルドネ エステート。
[ビンテージレポート2011]
冬から春先にかけて少雨傾向で乾燥した状況が続き、その結果、遅めの萌芽となりました。また、5月と7月には、台風の影響を受けと6月の長雨が続き病気も出ました。決して良いビンテージとは言えない状況でしたが7月以降は晴天に恵まれ、少しずつ熟度が上がってきました。完熟まで待てませんでしたが、厳しい選果を行い、酸味のイキイキとしたフレッシュ感あるブドウを収穫することができました。
テイスティング日時:2010.4.23
■輝きのあるレモンイエロー。
輝きのあるレモンイエロー。若さのある淡い黄金色で、光にかざすとキラキラと輝きます。樽由来の色合いも感じることから、オークの風味を連想させられます。
■若草やハーヴのような香りが第一印象。
若草やハーヴのような香りが第一印象。グリーンの色を連想させられます。次にナッツや樽の香りも立ち上ってきます。グラスを回すとミカンやライムなどの柑橘類にミントのようか爽やかな香りも重なり楽しめます。終盤にかけては、オークの香りと石灰石のような香りが硬さとともに若さも感じる香りとして楽しめます。まだまだ閉じた要素もあるので、半年、1年後と徐々に開いてきそうです。
■キュートな酸味が心地よく、キリッとした印象。
キュートな酸味が心地よく、キリッとした印象です。アルコールのボリューム感とキレのある口あたりが、骨格のしっかりとした味わいと良いバランスをとっています。まだまだ、硬さのある味わいですが、終盤にかけて、ライムなどの柑橘類を口にした後のような爽やかな余韻も楽しめます。
■1、2年後の熟成に・・・、期待!
現時点でも楽しめる味わいですが、良い硬さも感じるので熟成も期待できそうです。特に、果実味、酸味による骨格がしっかりしているので、今後、ビン内で熟成することによって、更に香りが開き、熟成していきそうです。
■さっぱりした料理と良い相性!
地鶏の刺身やタタキ、鯵のマリネ。そして、山菜の天ぷらや煮物。旬野菜や魚のテリーヌ。豚シャブやせいろ蒸しなどさっぱりした料理と良い相性を見せそうです。
冷やしすぎるとシャルドネの旨味が半減されますで、10℃~15℃ぐらいがオススメ!
赤尾