完熟したブドウの濃縮感が魅力のマスカット・ベリーAエステート
どこまでもクリーンでいて濃縮感もあり、上品で高級感のある味わい…。
ビックビンテージに相応しい年となった2008年。
例年になくとてもいい品質に仕上がりました。
幻のビンテージワインに!!期待!!
■詳しい作柄については、こちらから→栽培ブログ
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■黒味を帯びた赤紫色
黒味を帯びた赤紫色がとても魅力的な印象を感じます。色のトーンから見ると深みのある味わいであることも想像できます。
■カカオやカラメルのような香りが楽しめます。
カカオのような香りに加え、カラメルのような甘い香りが第一印象。そして、スミレのような花の香りが立ち、とても上品な香りを演出しています。さらに、ニッケや落ち葉のような森の香りには複雑さを感じ、シソやハーブのような香りには清々しさも感じます。スワリングしていくとチェリーなどの香りも楽しめます。
■綺麗な酸味と余韻が上品。
ファーストアタックは、酸味とタンニン。瞬く間に口全体を支配していきます。中程度のタンニンですが、現段階では、荒々しさをも感じます。しかし、強すぎない酸味が味わいを整えている印象です。その酸味は、余韻まで長く続き、大変心地よく楽しめます。果実味と言ってもいいようなブドウの個性を感じる味わいです。味わいの濃さとしては、とてもクリーンな印象ですので、飲み疲れしない味わいでエレガントさを兼ね備えています。フランス、ロワール地方のカベルネ・フラン、シノンやブルグイユのように感じられます。
■3年から5年はしっかり熟成しそうです。
まだ、味わいが落ち着いていませんが、今年の夏くらいになると、第1段階で、落ち着いてきそうです。第2段階として、1年後。ガラッと雰囲気が変わると思います。本来のビックビンテージに相応しい個性を見せそうです。3年から5年目にかけていい熟成をしそうです。定点テイスティングで、楽しむのも面白そうです。
■適温は12℃~15℃の間で楽しめると思います。
冷やしすぎるとワインの個性を半減させていましますので、やや高めで楽しむと香りも味わいもより深く楽しめそうです。豚肉のソテーや鶏肉の醤油ベースの煮物、濃すぎないソースで食べるステーキをレアで、牛肉のタタキ。さらには、エビチリなどの中華料理と相性がよさそうです。