2011年は、冬から春にかけて雨不足で乾燥状態が続き、例年に比べて7日から10日遅い芽吹きとなりました。加えて、5月、7月に台風襲来、集中豪雨…。しかし、生産者の技術力でそれらを克服し、収穫期には小粒で糖度の高いブドウを収穫。風味豊かなブドウをいただきました。そのブドウから、良質な果汁のみを低温発酵させ、スパークリングワインにしました。
透明感のあるオレンジがかった薔薇色
透明感のあるオレンジがかった薔薇色をしています。今年は、例年より色のトーンが淡い印象です。グラスに注ぐと、オレンジがかった薔薇色が泡と絡み合うことにより、瞬間的に優しいピンク色に変化します。また、グラスの底からは、木目細かな泡が連なりながら立ち上り、見た目にも楽しめます。
もぎたてイチゴを連想させる甘い香り
もぎたてのイチゴの香りを中心に、チェリーやりんごなど爽やかな果物の香りが、溌剌とした炭酸の刺激的な香りと調和して、次々とあふれ出してきます。また、熟したメロンやキンモクセイのような華やかな香りも楽しめ、それぞれの香りが優しく調和しながらフルーティーな香りを演出しています。
優しい甘さと爽やかな酸味が絶妙のバランス
口に含んだ時、フレッシュな果実味としっかりした酸味が口全体に広がり、爽やかな印象。優しい甘さと心地よい炭酸が絶妙で、上品な口当たりを演出してくれます。また、果実の凝縮感も感じ、タンニンの存在感もしっかりしています。後半は、蜜柑、リンゴを食べたあとのような気持ち良い風味を残しながら、余韻を長く楽しませてくれます。
楽しむには
飲み頃温度は、8~12℃。食中酒としてどんな料理とも絶妙な相性を見せそうです。特にスイーツとは、いい相性を見せそうです。これからのクリスマスシーズン、そして年末年始、コース料理やたくさんの種類のオードブルをこれ一本でこなせそうな適応力もあります。和食であればぶり大根やおでんなど、少し味わいのしっかりした料理との相性が楽しみです。