とっても、フレッシュ&フルーティー
[ビンテージレポート2011]
冬から春先にかけて、少雨傾向が続き、乾燥した状況が続きました。その結果遅めの萌芽となり、多少のばらつきが出ました。5月と7月には、台風の影響を受け、6月には長雨が続き、決して良いビンテージとは言えない状況でした。ただ、7月以降は晴天に恵まれ、
少しずつ熟度が上がってきました。完熟まで待てませんでしたが、厳しい選果を行い、酸味のイキイキとしたフレッシュ感あるブドウを収穫できました。
■テイスティングコメント!
■輝きのあるライトイエロー
輝きのあるライトイエローをしていて、クリアーな色合いです。グラスを回すと、宝石のようなキラキラとした輝きをみせます。
■とってもフルーティーで清々しい香り
開栓直後は、ビスケットのような香りがしますが、グラスを回すと一変します。洋ナシや青リンゴのような爽やかな香りが立ち上ります。次に、青草やハーブのような香りが重なりながら、終盤には、ライチやパイナップルのような甘い香りが楽しめます。とってもフルーティーで清々しい香りです。
■スッキリしていてフルーティーな味わい
爽やかな酸味と優しい甘さのバランスがよく、爽快感のある口あたりです。甘すぎないので、スッキリとしていて、フルーティーな味わいに癒されます。グレープフルーツやオレンジを連想するような余韻が口の中を長く支配して心地よいです。
■熟成も楽しみです。
今年のアンウッディドは、フルーティーさと味わいのバランスが絶妙なので、今から半年から1年ほどが最もフレッシュ&フルーティーな状態で楽しめると思います。1年を過ぎると酸味の角がとれ、まろやかになりはじめると思います。まろやかさと甘さが2年後、3年後どのように変化するのか、熟成も楽しみです。
■適温は8℃~12℃の間で楽しめると思います。
料理によって温度を変えてみると、とても楽しいワインになりそうです。甘口を好む方には、冷やしめの8℃前後で。辛口が好きな方であれば12℃ぐらいの高めで。幅広く楽しめるワインだと思います。
合わせる料理としては、旬魚のカルパッチョや旬野菜のテンプラを塩で!また、食材の味わいを楽しむような和風だしベースの鍋、しゃぶしゃぶやちょっと贅沢に、伊勢海老の刺身。海老の甘味との好相性をみせそうです。素材を軽く味付けして楽しむような前菜料理と好相性を見せそうです。
2012.3.21 赤尾誠二