都農ワインから甲州種のワイン。初リリース!
日本を代表するブドウ品種「甲州」を自分たちの畑でも栽培してみたい!
2007年に定植し、土作りや草生栽培など、これまでの栽培管理に加え、
特殊な仕立て方、剪定方法なども試行錯誤してきました。
そして、6年の歳月をかけ、ようやく良い果実をつけるようになりました。
都農ワイン初の甲州単一品種の白ワイン。
南国生まれの甲州は、洋梨やアプリコットのような
華やかな香りと柑橘系の爽やかな味わいが楽しめます。
[ビンテージレポート2013]
2013年は、春先から樹の動きが早くシャルドネの萌芽が始まったのは、3月19日。芽吹きから寒い日が続きましたが、冷害もなく順調に展葉が進みました。5月の開花までは朝晩の涼しいものの、暖かい日が続き、例年と同じくらいの開花時期をむかえました。
南国宮崎では、5月中旬から雨が続き、6月本格的な梅雨をむかえます。7月中旬には梅雨空けというのが通年ですが、今年は、開花期以降雨が少なく、6月、7月と記録的な猛暑の中、雨のない状況が続きました。
枝整理や除葉などのキャノピーマネージメントを細かく行って、日焼けにならないよう、工夫してきました。結果、果実味がしっかりとして、南らしい特徴をもったブドウでワインを仕込むことができました。まさに、ビックビンテージにふさわしい作柄になりました。
■メイキングレポート2013
甲州種100%で醸造しました。低圧でプレスし、良質な果汁のみをフレンチオーク樽の中で発酵させました。樽は、フレンチオークのヌベール主体で、トーストはミディアムプラス。発酵温度13度~15度で3週間行いました。アルコール発酵終了後は、6ヶ月間樽で熟成させ、その間、酵母と接触させるシュールリーを行い、複雑味と味わいの厚みを持たせるようにしました。甲州の持つ和のテイストと柑橘系の爽やかな香りが楽しめます。
■テイスティングレポート 2013プライベートリザーブ甲州
テイスティング日時:2014.9.20
■透明感のあるライトイエロー。
明感のあるライトイエロー。若さのある色合いで、瑞々しさを感じます。透明感のある色合いから、フレッシュな味わいを連想させられます。
■若くフレッシュ感のある香り。
青りんごのような爽やかな香りが第一印象。次に、パイナップルのような甘く華やかな香りも楽しめます。さらに、レモンやグレープフルーツのような柑橘系の香りに支配され、後半、樽やバニラの香りと青いバナナのような香りが重なるように楽しめます。若くフレッシュ感ある香りが楽しめます。
■早生ミカンを連想させられるような爽快感。
レモンやライムのような爽やかな酸味がファーストアタック。酸味のトーンは優しいので、早生ミカンを連想させられるような爽快感があります。下の奥にのこる渋みも柑橘系を連想させられますし、後半は、ハチミツのような優しい甘味を感じるので、酸味のバランスがとても心地よく楽しめます。
■甲州の繊細さを楽しむには1年程度で。
甲州の持つ繊細な味わいや柑橘系の香りを楽しむには、これから1年程度。まだ若さのある味わいのですが、フレッシュ感や繊細さが楽しめます。さらに瓶熟成が進むと、複雑な香りが楽しめるようになると思います。1年~3年の間でお楽しみいただければと思います。
■爽やかな味わいの調理と相性抜群!
地鶏の刺身やタタキ、鯵のマリネ。そして、山菜の天ぷらや煮物。旬野菜や魚のテリーヌ。豚シャブやせいろ蒸しなどさっぱりした料理と良い相性を見せそうです。
冷やしすぎると旨味が半減されますで、10℃~15℃ぐらいがオススメ!
赤尾