南国育ちの果実味豊かな、
ライトでフルーティーな赤ワイン。
2017ビンテージレポート
今年は春先から5月くらいまで冷え込んだ影響で、萌芽が例年より1週間遅くなりました。そのまま開花期間まで生育が遅れ、満開期は例年より10日ほど遅くなりました。
梅雨は例年並みとなり、結実も順調でした。台風の影響も受けることなく、7月、8月と安定した気候が続き、豊富な日照のおかげで、熟度の上がったブドウを収穫できました。
■やや赤みを帯びた紫色
例年に比べて、若干明るい印象ですが、ベリーAらしいやや赤みを帯びた紫色をしています。ビーツを思わせるような赤みのある色調です。輝きと艶があり上品な印象。鮮やかさがあるので、果実味もイキイキとしてそうな色調です。
■ベリー系の香りとカカオのような甘い香りが印象的
ベリー系の香りに加え、スパイスの香りが第一印象。グラスを回すと赤いリンゴなどのフレッシュな果実の香りやカカオや黒糖の甘い香りも楽しめます。終盤にかけて、コショウやシナモンなどのスパイスな香りも漂い、より複雑さを演出しています。
■酸味とタンニンのバランスが上品
フレッシュ感のある酸味と心地よいタンニンのバランスが上品にまとまっており、軽やかに口の中で広がります。また、ダークチェリーを口にしたような果実味と優しいスパイシーな味わいが、飽きのこない味わいを構成しています。スッキリしていて、どんな料理に合わせることもできる、飲み飽きないライトな赤ワインです。
■楽しみ方
冷やしすぎるとワインの香りが立ちづらくなりますので、15℃~18℃くらいでお楽しみください。肉やトマトを使った煮込み料理とよく合います。また、餃子、ハンバーグなど気軽にできる家庭料理にもよく合います。ぜひお楽しみください。