■テイスティング:2018.3.20
[上品に輝くガーネット]
上品に輝くガーネット色。ブラウンの入った赤レンガ色から光り輝くガーネット色、アメリカンチェリーのような光沢、チョコレートのような深みのある濃い色合いまで、グラスを傾けると、色のグラデーションが何層にも重なり、とてもきれいです。
[完熟ブドウの魅力が楽しめる香り]
黒砂糖やわたあめ、カラメルのような甘いキャンディー香が第一印象。グラスを回してみると、シナモンスティックやミントなどのハーブ系の香りとドライフラワー、腐葉土など森を連想させられるような香りも広がり、より複雑さを感じることができます。第一香から第二香までの香りの変化を楽しめ、完熟ブドウの魅力を感じられます。
[バランスが心地よく、とても飲みやすい]
赤い果実を連想させ、果実味やフレッシュ感があり、優しいタンニンと良いバランスです。さらに、酸味が味わいを引締め、香辛料のようなスパイシーで複雑なニュアンスも楽しめます。終盤、干しブドウやドライフルーツ、チェリーやベリー系のような甘味も感じ、とても飲みやすく口飽きない味わいです。
[3年から5年はしっかり熟成しそうです]
果実味がしっかりしているので、熟成にも期待できそうです。現時点でも十分楽しめる状態に仕上がっています。このワインが1年経つと柔らかいタンニンがどのように変化してくるのかがとても楽しみです。素直に良い年の果実の個性がでているので、3年から5年かけて良い熟成をしていきそうです。
[適温は12℃~15℃の間で楽しめると思います]
冷やしすぎるとワインの個性を半減させていましますので、やや高めで楽しむと香りも味わいもより深く楽しめそうです。鶏肉の醤油ベースの煮物、濃すぎないソースのハンバーグやステーキ、牛肉のタタキなどとも相性がよさそうです。