早熟品種を探し求め辿りついたのがテンプラニーリョでした。スペイン語で
「テンプラーノ」=「早熟な」という意味です。台風の多い宮崎の地に適していると、
2008年に定植しました。
優しい味わいながらもしっかりとして味わいを魅せる、都農のテンプラニーリョをお楽しみください。
【ビンテージレポート 2018】
今年は春先から5月くらいまで冷え込んだ影響で、萌芽が例年より1週間遅くなりました。
そのまま開花期間まで生育が遅れ、満開期は例年より10日ほど遅くなりました。
梅雨は例年並みとなり、結実も順調でした。台風の影響も受けることなく、7月、8月と
安定した気候が続き、豊富な日照のおかげで、熟度の上がったブドウを収穫できました。
【メイキングレポート 2018】
選別しながら収穫を行い、良質な果実のみを仕込みました。その後、数種類の酵母を組み合わせ、
10日程度の醸し発酵を試みました。その間、果実、果皮に含まれる色や渋味、
旨味を引き出すために、櫂入れや液循環を行い、低圧でプレス。9ヶ月間程度フレンチオークで
樽熟成させました。
[オレンジがかった赤レンガ色]
明るめのオレンジがかった赤レンガ色をしています。
時間と共に、やや濃いめのチョコレートのような色調も見られます。
[優しいオーク樽の香りと燻した香り]
エレガントな赤い花の香りの中に、ジャスミンや蜜のような甘い香りが広がります。
また、スモーク系やバニラのニュアンスも感じられ、複雑な香りを楽しむことができます。
グラスを回すと、アプリコットや花、柔らかい樽の香りがより一層華やかに感じられます。
[果実味とタンニンの一体感のある味わい]
ブラックベリーやドライイチジクなどの心地よい果実味と、骨格のしっかりとしたタンニンが
重なり合い、味わいに厚みを感じます。
また、スパイシー感がアクセントになり、複雑さを楽しめます。心地よい余韻が長く楽しめ、
熟成にも期待が持てる味わいです。
[熟成は3~5年がベスト]
もちろん今でも十分に楽しめますが、3年から5年は熟成できそうです。
香りや味わいの複雑な変化を楽しめそうです。
[お肉料理との相性抜群!]
優しい味わいの肉料理と相性抜群です。10℃~15℃と冷やしすぎないようにしてお楽しみください。
ポークやジビエのソーセージの豆煮込み、トマトや赤ワインのリゾット、コクのあるチーズを
使ったニョッキ、また、ローストビーフなどの肉料理全般と楽しめますが、特に冷しゃぶや
牛スジおでんなど、和のテイストとの相性は抜群です。