南国育ちの果実味豊かな、ライトでフルーティーな赤ワイン。
2019ビンテージレポート
今年は、やや暖冬気味の休眠期でしたが、萌芽期から開花期まで寒暖の差のある春が続き、充実した開花を迎えることができました。昨年に比べると4、5日遅い生育で推移してきました。梅雨に入ると、小雨が続き長い曇雨天が続きました。梅雨明けも例年よりやや遅く、7月中頃まで続きました。その後、成熟も進んできましたが、8月6日に台風8号が直撃しました。収穫期には、厳しい風雨となり、大きな被害をもたらしましたが、ブドウ生産者の皆さまの協力もあって、丁寧に選別したブドウでワインを仕込むことができました。
尾鈴ブドウは、台風と向き合い、試行錯誤をしてきた歴史があります。2019年は大変な年でしたが、産地と団結してより良いワインを造っていきます。
■鮮やかな紫がかったボルドー色
紫陽花のような鮮やかな紫色、奥深いボルドー色をしています。
キレイに清澄していて、アメリカンチェリーのような艶やかで上品な色合いも感じます。
■赤い果実とスパイシーな香りのハーモニー
優しい甘い赤い果実とベリー系の香りを感じさせます。
同時に、ハーブやミントなどのスパイスの香りも顔を覗かせます。
柔らかい香りが上手く調和をみせ、赤ワインでは珍しくフレッシュで清涼感のある印象を受けます。
■柔らかい酸味、果実味の一体感
さどがら(イタドリ)にような柔らかい酸味が優しく、軽快なタンニンが軽やかに口の中で広がります。
また、ダークチェリーを口にしたような果実味も感じます。
余韻は短く、軽快さがスッキリと飽きの来ない味わいです。
■楽しみ方
15℃~18℃くらいでお楽しみ頂くのが一般的ですが、このタイプのワインは
10℃~13℃くらいに少し冷たくして飲まれても面白いかもしれません。
キノコのアヒージョやスペアリブ、肉やトマトを使った煮込み料理とよく合います。
また、餃子やハンバーグなど、気軽にできる家庭料理にもよく合います。ぜひお楽しみください。。
▼お知らせ▼
2018年産の新酒より、ラベルとボトル栓を一新!☆★彡
この10数年でワインの種類も30アイテムと増えてきました。
商品をより解りやすくするために、品種名と産地で整理していきます。
都農町と川南町の両町を合わせて尾鈴ビンヤードシリーズとして、
また、ワイナリーの丘の上で造られたワインを牧内ビンヤードとして
分けていきます。新しいラベルもこれまでどおり、尾鈴山系が描かれており、
都農らしさも表現しています。
2018年ビンテージより順次変更してまいりますので、
新しい都農ワインを今後とも宜しくお願い申し上げます。
さらに、ボトル栓は、これまでのプラスティック製のゾーク栓が
生産中止に伴い、スクリューキャップに変更することになりました。
オープナー不要ですし、開けやすさは変わっておりませんので、
ぜひ、気軽にお楽しみくださいませ。