A.みなさん、ワインを飲むと酸味が感じられるでしょう。その酸味は酒石酸とりんご酸によるものです。酒石酸は時間が経つと沈殿してきます。
それを化学的に説明すると -酒石酸はカリウムと結合して、アルコールにより溶解度が低下し、低温と時間の経過により結晶、析出する-ということになります。
そこで、ワインは瓶詰前に過剰な酒石酸を取り除くために-5℃で2週間程度保持されます。酒石酸は本来ワインに存在するものでまったく無害で、味にも無関係ですのでご安心下さい。
(以下、工場長談)
最近は、赤ワインの冷却処理は、色が落ち、味がフラットになるので、嫌われる傾向にあります。ロゼや白ワインにも同じようなことが言えるのでは。多少、酒石酸が出るくらいのワインの方がおいしい!地球温暖化が叫ばれている世の中、見栄が悪いという理由だけで、電気を大量に消費していいのかなぁ。酒石酸は無害です。