「金子勝の食から立て直す旅」で、都農ワインが紹介されています。
本文より:“食”を見直すために、大地から地域再生に取り組む人々を訪ねて歩いた。生きる原点である「地面」と「農の営み」から再出発したいと思ったからである・・・。
変人たちのワイン・・・宮崎県都農町
日向灘を見下ろす小高い丘の上に建つ都農ワイナリー。
町が65%を出資する第三セクターである。
町民の期待をうけ、1994年、ワイナリー事業がスタート。
よそ者の“ワインバカ”と、町の“変人”たちが、失敗と挫折を繰り返しながら、『世界のワイン』を目指し、突き進んできた。
2006年、国産ワインコンクールで、シャルドネ・アンフィルタードが金賞を受賞。地方の無名のワイナリーが脚光を浴びた。
都農ワイナリーは、人口1万3000人の町のシンボルとして樽に詰められた思いとともに息づいている・・・。
少子高齢化・過疎化。コミュニティーの崩壊など、日本の現代社会のもつ問題の最前線ともいえる農山村。そこには山積みする問題から立ち上がろうと、力強く大地から地域を再生しようという地域の人々の再生への芽生えがあった―。
『週刊金曜日』ほか掲載を単行本化したものです。是非ご覧下さい。
※金子勝(かねこまさる):慶応義塾大学経済学部教授。専門は制度経済学、財政学、地方財政論。TBS「サンデーモーニング」などテレビでも活躍。経済だけではなく政治・芸能などさまざまな分野についても発言している。