「食」を私たちの手に取り戻す 最後のチャンス
共同通信社編者で、PHP新書から発行されているこの本に
都農ワインのことが紹介されました。
全国各地の食に関する伝統や文化、現在の食卓や料理への挑戦。
そして、未来への提言など「日本の食」について、数々の現場の生の声を
写真とイラストと共にまとめられている、素晴らしい本です。
1章:農業と漁業に変化の風が吹く
「ワイン」と題して、都農ワインの取り組みが紹介されました。
宮崎でワイン造りを成功させた秘訣は、小畑らの情熱と
常識の逆をいく土壌づくりにあった。とはじまっています。
「悪条件克服、一大産地」にと、温暖地での厳しい条件の中、「田んぼに木を植えるなんて…」と、陰口をたたかれながらも懸命に栽培に取り組んだ永友百二。その百二が苦労して始めたブドウ栽培は、やがて周辺の農家に広がり、都農町は県内有数の産地となったことが書かれています。
そして、焼酎王国宮崎でのワイン造り。地元のぶどうで町おこしをしようと、平成8年、都農ワインを設立(第三セクター)。「世界に通じるワインを造りたい」と情熱的に語る小畑。ひとりの夢がみんなの夢に。新たな夢を追いかけ、新たな挑戦をしながらのワイン造り・・・。
他にもたくさんの現場の声が綴られています。
食に対する安全は、作り手として、しっかりしなければなりませんが、食に対する安心感、信頼感というのも大事だと感じました。それには、温故知新ができるような、コミュニケーションも大事だと思いました。
他にも心暖まる逸話もたくさん。これからの「日本の食」がどのように進化していくのか。夢や希望を感じる1冊です。ぜひ、お近くの書店にてお買い求めください!
赤尾