先日、九州保健福祉大学・薬学部の川原正博先生のところで、うめワインのクエン酸含量の分析をして頂きました。なんと、うめワイン1本(750ml)には、レモン1個分に相当する約4gものクエン酸が含まれていたことが分かりました。
クエン酸は、ミネラルの吸収を高め、血液さらさら効果など、さまざまな有益な働きがあります。その中で、川原先生の研究室では、まだ試験管内での実験段階ですが、マンゴー果汁中のクエン酸が、脳血管性認知症の神経細胞死を抑止する効果を見出しました。
私が書くと、例の『あるある・・・』 ぽっくなってしまいますが、先生は老化がおよぼす様々な生理的問題に関心をもたれており、長年、アルツハイマー病や脳血管性認知症などの老年性認知症について研究されています。特に、亜鉛、銅、鉄、アルミニウムなどの微量元素と神経疾患との関連についての研究は世界的にも注目されている立派な研究者です。
脳卒中などで血管が詰まり、血液や酸素が流れない状態が続くと脳の神経細胞が死滅し、脳血管性認知症が引き起こされます。その際、神経細胞の連絡を司るシナプスから大量の亜鉛とグルタミン酸が放出されます。その亜鉛が神経細胞死を助長することが近年明らかにされてきました。
そこで、先生のすごいところは、神経細胞を亜鉛から保護することが出来る物質は、脳血管性認知症の予防・治療薬になるのではないかと着目し、神経細胞を亜鉛から保護する物質の探索する簡便な分析方法を独自に開発したところにあります。
そして、先生は、その独自に開発された分析方法を用いて認知症予防に有効な成分を様々な農産物や魚介類成分の中から探し出します。その中からマンゴー抽出液、ウナギ肉抽出液などが神経細胞死を抑制することが判明し、その有効成分を明らかにしました。そのひとつがマンゴー果汁中のクエン酸というわけです(第127回日本薬学会要旨集より)。
そんな訳で、マンゴー果汁中のクエン酸に効果があるのなら、うめワインもクエン酸が豊富なはずと、今回、川原先生にお願いして、うめワインのクエン酸含量と、神経細胞死の抑制効果を調べて頂きました。
その結果、うめワイン1本(750ml)中に、約4g、大き目のレモンに相当するクエン酸が含んでいることが分かりました。ウメワイン中のクエン酸の効果に大いに期待しておりますが、これについては川原先生がいずれ研究成果を発表されるでしょうから、それを待ちたいと思います。
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小畑 暁