幸い、ビニールは、チリジリに破れてはいないので、被覆し直しをしてきました。日中は、猛暑の中、スタッフの皆さんは必死に作業をこなしてくれました。私も時間の都合のつく限り一緒に作業をしてきました。収獲まで、1ヶ月ちょっとですが、出来るだけ、雨に当てたくないです。明日中にはビニール修復は、終わりそうです。
宮崎地方は、昨日で梅雨明け。やっと明けてくれたという感じです。前半は少なかった雨。後半の6月に入ると、雨ばかりの日々でした。
今日は、台風後の様子をご報告します。
写真は、台風直後は緑色をしていた葉が、風でもまれてしまい、4日後の今日頃から、赤茶色に変色し、葉が落ちていました。特に枝先10枚くらいの葉が弱っています。
写真は、風で煮えたシャルドネ。全体の1%前後の被害しかありませんでしたが、風を直接受けた場所では、葉や枝が風に吹かれて果実を傷めます。
しかし、腐れるという感じではなく、茶色く干しブドウのようにカラカラしています。果実に蓄えていた養分が高かった事を示していると思います。
台風被害の
写真は、果実表面のブルーム(ワックス)が取れているのと、残っているものの比較です。左が残っているもので、右側の写真が取れているものです。果実を守る役割のブルームが、風の影響で取れています。樹体に余力があればブルームが回復するかもしれません。今後の観察の1つのポイントです。
写真は、元葉10枚くらいの葉の様子。見た目では台風の影響はほとんどありません。この数日の晴天で、葉の艶がましてきました。この葉がこれからの回復のカギをにぎります。
という状況の都農ワイナリーの農場です。大きくは、思った以上に被害は少ないようですが、見えない部分での被害として、果汁の品質やこれからの痛み進行による収量減など、これから数日様子を見ないと何ともいえません。これまで行ってきた、土づくりや肥培管理など、樹体を健全に導く管理があってこそ、被害の軽傷につながっていると思います。シャルドネは、軽傷で一安心・・・とは言え、これからです・・・。
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