先週、ワインセミナーに参加しました。
2月24日、宮崎観光ホテルで、ソムリエ協会九州支部第1回例会が行われ、講師として、田崎真也氏がお見えになりました。有資格者、会員を含め170名の参加者を前に講演がありました。演題は、「宮崎のワインと焼酎」という題目です。
県内産の焼酎11アイテム、ワインでは、都農ワインのシャルドネ9アイテム、綾ワイン3アイテムの12アイテム。ブラインドテイスティングをしながら、色、香り、味わい、原料などを探り、そのような香りが何故するのか、また、醸造方法や熟成によってもたらされる事などを解説しながら、2時間にかけて行われました。
とっても楽しかったです。
それにしても、焼酎のテイスティングは、キキマス・・・。飲み込まずに吐き出しているのですが、ジワジワ・・・とキイテキマス。
麦、米、芋、蕎麦の原料の違いに加え、麹の種類、蒸留の仕方によって全然香りと味わいが違ってきます。特に「常圧蒸留」という蒸留法の焼酎は、大変個性的で好みのスタイルを探せそうで、「減圧蒸留」という蒸留方法の焼酎は、エレガントで飲みやすいスタイルのものが多いです。
原料の良し悪しもさることながら、『醸造』によってスタイルを表現することの面白さを感じました。また、『ふくよかで、滑らか、上品で、華やか。白い果物の香りと花の香り・・・』『爽やかでコクのある、バランスのとれた、キレがあり、クリーン・・・』と表現の方法もワインと似ているのにも感心しました。
県内にも多くの焼酎があり、味わいもスタイルも様々。おもしろいです。
世界中の蒸留酒の中で、「焼酎」というお酒は、珍しいものだそうです。まず、原酒を20度や25度に割って瓶詰していて、風味を楽しめる事、そして更に、お湯や水で割ったりしてもその焼酎の個性を楽しめる蒸留酒。
そして、ワインの方は、都農ワインの2004年から2006年までのシャルドネ3タイプの垂直テイスティング。年による色、香り、味わいの違い。熟成によってワインがどのように変化していくのかを分析しながらテイスティングしました。ビンテージによる作柄の違いもあるのですが、どきどきのテイスティングでした。
都農ワインに感じられるミネラル感や豊かな香り、味わい深さは、ヨーロッパのワインに引け目をとらない、素晴らしいワインだと1995年の世界最優秀ソムリエコンクールで優勝をした田崎真也氏から嬉しい言葉もいただきました。
最後にソムリエやワインの有資格者は、ワインの事を詳しくしている事は当たり前で、地元にある酒や食べ物、文化を学んでサービスすべきだとおっしゃっていました。
ワインを難しく感じられた方もいるかもしれませんが、ワインが身近に感じ、もっと気軽に楽しめるお酒になれるといいなと感じました。
赤尾