先日、熊本で開催された『グラスとワインの相性診断』という
セミナーに参加してきました。とーっても楽しかったです。
グラスって、奥深く面白い。
無意識に口に流れ込むワインを意識して設計し、ワインをより楽しくさせてくれるのがグラスの役割。驚きました。今回は、4種類のグラスを使って、4種類のワインを診断してみるという企画。
講師は、「リーデル社」のワイングラス・エデュケイター「庄司大輔」氏。ソムリエ呼称資格を持ち、99年にボルドーで醸造にも携わり、06年には、その活躍ぶりに「シニア・ワイングラス・エデュケイター」へ昇格、という庄司さん。
グラス部位の呼び方
飲み口をリム、グラスの胴部分をボール、脚をステム、台をベースと言います。リーデル社のグラスの名前にワインの産地や品種のものがあるほどたくさんの種類があり、ハンドメイドとマシンメイドの2つに分かれています。
味わいの違い
グラスの形状の決定は、ある程度の種類のサンプルを沢山作って、多くのワインメーカー、専門テイスターのテイスティングによって、形状を絞り込んで、作り込んでいくようです。
リムとボールの形状で、口の中へどのようにして流れるのかを左右し、舌のどの味覚ゾーンに接触するのかを決められます。香り方や酸味、渋み、果実味、余韻がグラスによって大きく左右されます。「ワインの個性によってグラスの形状が決定される」というリーデル社のグラスです。高いわけですよね。
本当にリムとボールの形状によって、顔の向きが上になるか水平になるか、下になるかと自然に飲む姿勢は決められます。面白かったのは、紙コップ。グラスと紙コップを比べるとワインの味わい、風味が全然違っていました。ワインの良さを認識して、グラスをチョイスすることがワインをより楽しめると感じました。
酸味のしっかりとした、すっきりと、爽やかな白ワインには、リムの口径が狭く、ボールの大きすぎないグラスを。写真右。(ソービニヨンブラン)都農ワインでいうと、キャンベル、うめワイン、シャルドネ アンウッド。
複雑味のあるワインでまろやかでこってりとした白ワインには、リムの口径がやや広く、ボールが大きいグラスを。写真左。(モンラッシェ)都農ワインでいうと、アンフィルタード。
酸味のしっかりとした赤ワインで、果実味やバランスを楽しむワインには、リムの口径がやや狭く、ボールの大きいグラスを。写真左から2番目。(ブルゴーニュ)都農ワインでいうと、シャルドネ エステート、ベリーA。
タンニンも豊かで、ボディーのしっかりした赤ワインで味わい、風味を楽しむワインには、リムの口径が広く、ボールの大きいものを。写真右から2番目。(ボルドー)都農ワインでいうと、ベリーA エステート。
と基本的な4アイテム。白2種類、赤2種類のグラスを変えながらテイスティングしました。まさに、ワインの個性、キャラクターを生かす楽しみ方でした。
このグラス4つを参加料の代わりに頂くことができましたので、早速いろいろ実験してみます。グラスでこれほど味わいが変わるとは。。。撃沈しました。。。
赤尾