ビックビンテージ2013。
ちょっと長いですが、今年の特徴を書いてみます。
2013年は、春先から樹の動きが早くシャルドネの萌芽が始まったのは、3月19日。芽吹きから寒い日が続きましたが、冷害もなく順調に展葉が進みました。それ以降の5月の開花までは朝晩の涼しいものの、暖かい日が続き、例年と同じくらいの開花時期をむかえました。
南国宮崎では、5月中旬から雨が続き、6月本格的な梅雨をむかえます。7月中旬には梅雨空けというのが通年ですが、今年は、開花期以降雨が少なく、6月、7月と記録的な猛暑の中、雨のない状況が続きました。
ブドウは、ベレゾーン(着色期)の数週間前から雨に当たらないと水分ストレスがかかり、色や果実味がのると言われます。まさに、銘醸地のような水分ストレスがブドウにかかり、シャルドネはもちろん、特に、赤系の品種は、色のりがよく、熟度が上がった状態で収穫できました。
シャルドネも枝整理や除葉などのキャノピーマネージメントを細かく行って、日焼けにならないよう、工夫してきました。結果、果実味がしっかりとして、南らしい特徴をもったブドウでワインを仕込むことができました。まさに、ビックビンテージといってふさわしい作柄になりました。
ブドウ園を開園して18年。この5区を植栽したのは1995年ですので、樹齢も18年です。写真は、1995年、棚を設置中の5区。
18年前に植栽したての5区シャルドネ。1995年4月12日。記録って凄いですね。すべての園で、11,000本程度の苗を定植しました。私は20歳でしたが、この業界に入って、初めての畑仕事がこの苗植えでした。クワやスコップを使いながら、2人~3人で植えたのを思い出します。
今年、2013年は、私が経験した中で、最も良い作柄となりました。まだまだ、反省点も多いですが、これまで、数々の台風襲来、ゲリラ豪雨、長い梅雨、、、気候に大きく左右されるブドウ栽培の中で、まるで、ご褒美をもらったかのような良いビンテージになりました。これから、10年後、15年後でも経験できない作柄かもしれません。
スタッフみんなもホントによくやってくれました!
今年の経験もひつと、ひとつ積み重ねながら、来年、再来年とつなげていければと思います!
このブログは、シャイな私にとって、表現の場として貴重なブログとなっています。良い経験をさせてもらっています!また、これからも、コツコツとアップしていきたいと思います!
さっ、これから、新酒の準備、熟成ワインの手入れ。丁寧に醸造も進めていきます。
赤尾