「都農でピノ・ノワールをつくりたい」私たちは、温暖な地域では栽培が難しいといわれる、ピノ・ノワール栽培に挑戦しました!これまで築き上げてきた、土づくりや月齢管理、そして、整枝剪定などの栽培技術を駆使し、納得いくピノを収穫できました。南国都農町生まれのピノ・ノワールをぜひ、お楽しみください。
■2016年ビンテージレポート
2016年は、春先からの気候は安定していて、例年と同じ時期に萌芽を迎えました。昨年の長雨の影響もあり、生育にバラツキがあるものの、順調に推移してきました。梅雨は例年並みとなり、開花、結実期も順調にのりきれました。7月、8月と安定した気候が続き、豊富な日照のおかげで、熟度も順調に上がりました。
■2016のメイキングレポート
選果台を使って丁寧な選別を行って仕込みました。フルーティーな香りを出すために、低温で果実を浸漬した後、かもし発酵を行いました。雑味を出さないよう、伝統的なバスケットプレスで搾汁し、その後、フレンチオークで9ヶ月ほど樽熟成しました。
■テイスティングコメント 2017.9.18
■透明感のあるルビー色
透明感があり、輝きのあるルビー色をしています。また、若干のオレンジ色のニュアンスも感じますがグラスを傾けると色の階層も楽しめる色合いです。
■赤い果実の香りとオークの香り
サクランボやフランボワーズなどの赤い果実を連想させられる香りとオークの香りを全面で感じます。グラスを回すとドライプルーンやカカオのような甘い香りも重なり合い、複雑で心地よい香りが楽しめます。
■優しい味わいと心地よい余韻
優しいタンニンと心地よい酸味が口全体に広がります。味わいを強く主張しないので、心地よいファーストアタック。サクランボやアセロラを連想させられます。さらに、優しいタンニンと果実味のバランスは良く、余韻では、ほのかなローストのニュアンスと心地よい果実味が長く楽しめます。
■今後の熟成については
軽やかな味わいですので、今でも十分楽しめますが、3年から5年熟成しても複雑味が増して面白そうです。■濃すぎない味付けの料理でぜひ!
10℃~15℃が飲み頃です。ローストビーフや鶏肉の香草焼きなどと良い相性を見せそうです。その場合、味付けを濃すぎないようにした方が、ワインと良い相性をみせそうです。ハムやソーセージのグリルなどとも楽しめそうなピノ・ノワールです。