ティスティング日時:2006年8月1日 PM 12:00
※前回のティスティングは、こちらから。
●熟成は?
瓶詰して7ヶ月経ち、熟成によって、フレッシュな感じが一変し、
味わい深さが増しました。そして、香も華やいだ印象を強く受けました。
ビン内熟成によって、味の要素が繋りあい、味わいを深めています。
●どんな色?
弾けるような鮮やかな赤色が全体的な印象で、艶のあり、やや青みがかった
赤紫色をしているように見えました。そして、ほんの少し、紅葉したような
ニュアンスもあります。熟成している証です。
●香りはいかが?
ニッケのような樹皮の香を最初に感じ、ハーブやコショウなどのスパイス的な香りも
次々に香ってきます。落ち葉のような香りもしますが、心地よいです。
そして、グラスを回と空気に触れ、みるみる香が変化してきます。
水あめやバナナのような香りもしてきます。熟成し始め、香の質も変わりはじめました。
●味わいはどう?
ベリーA特有のとがった酸味が角が取れ、丸くなりはじめていました。粘性を感じるような口当たりで、熟成によって、味わいに厚味が増してきました。口に含みしばらくすると、柔らかいタンニンを感じ、味の骨格を維持しています。タンニンと酸味のアクセントがバランスよく、いきいきとした感じもありながら、丸くなりつつあるようです。酸味の余韻が心地よい味わいでした。
●今後の期待度は?
これからもっともっと良い熟成をしていくワインだと思います。空気に触れて変化する香を楽しんでいると、熟成にも期待できるんじゃないかと思っています。
次回のティスティングがとても楽しみです。
次回の 2005 マスカット・ベリーA のティスティングは、10月中旬の予定です。
どんな変化をしていくのでしょうか・・・。お楽しみに~♪
赤尾誠二