ティスティング日時:2006年3月27日 PM8時
●色は?
輝きのあるグリーンイエローで、例年よりもイエローの色調がやや強く感じます。
●香りは?
粘あるラフランスやバナナといったフルーツの香りが中心となり、白い花の香りが混じます。マロラクティック発酵がうまく香りに出ています。良質な脂肪分豊かなミルクバターの香りが高く香ります。樽のニュアンスはバニラのような香りです。更に、シュールリーにより酵母からくるイースト香もしっかりしています。ジャスミンティーや生のバジルのような鼻に抜けるような清々しさも兼ね備えています。
●味わいは?
香りからは一転、最初の口当たりがナチュラルで瑞々しい。透き通った透明感を感じほんのりと酸味が引き知っています。オイリーな口当たりで、口の中全体にスルスルと広がっていきます。酸味は滑らかで艶やかで主張はしないが、しっかりとした支えとなっています。後半になると、果実を伴ってボリューム感が波打つように押し寄せてきます。
●今後の期待度は?
アンフィルタードは、貯蔵の環境によって、熟成の仕方が大きく変わるタイプのワインですので、貯蔵の事をふまえ、ワインを見ていきたいと思います。ボリューム感があるワインですから、熟成によって、香も開いて、味わいのまとまり方が深みのあるものになりそうなワインです。
次回のVol.2 2005 シャルドネ アンフィルタードのティスティングは、7月下旬です。味わい深さがどのように変化していくのか、どきどきもんです。お楽しみに~!