■黒みを帯びた赤紫色
黒みを帯びた赤紫色をしています。例年に比べ、やや色調が強い印象を受けます。グラスを傾けると色のグラデーションが何層にも重なり合い、上品な印象も受ける色合いです。
■森の香りと赤や黒い果物の香りが複雑で上品
雑木林の枝や落ち葉、腐葉土のような森の香りに加え、チェリーやラズベリー、プラムなどの赤や黒い果物の香りが楽しめます。複雑で上品な香りです。中盤、カラメルやカカオのような甘い香りが支配しながら、樽やニッケ、シナモンのようなスパイス的なニュアンスも顔を覗かせます。
■タンニンと果実味が上質さと力強さを演出
口に含むとタンニンのキレと果実味が調和しながら口の中で心地よく広がり良いバランスを魅せてくれます。また、ガチッとした印象もあり、凝縮感も楽しめます。今年の特徴は、キレのある味わいの中に豊かな果実味のバランスが、上質さと力強さを演出しています。また、華やかな余韻が綺麗で長く楽しめます。
■3年から5年はしっかり熟成しそうです。
果実味がしっかりしているので、熟成にも期待できそうです。現時点でも十分楽しめる状態に仕上がっています。果実味が豊かですので、3年から5年かけて良い熟成をしていきそうです。
■適温は12℃~15℃の間で楽しめると思います。
冷やしすぎるとワインの個性を半減させていましますので、やや高めで楽しむと香りも味わいもより深く楽しめそうです。鶏肉の醤油ベースの煮物、濃すぎないソースで食べるステーキをレアで、鶏肉、牛肉のタタキ。さらには、シンプルなトマトベースのパスタとも相性がよさそうです。
赤尾